“陰陽師”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おんみょうじ32.5%
おんようじ25.0%
おんようし15.0%
おんやうじ7.5%
おんみやうじ5.0%
おんめうし5.0%
オンミヤウジ5.0%
おむみやうじ2.5%
おんやうし2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いんさまのおいのちをとって、日本にっぽんくにをほろぼそうとしたわたしのたくらみは、だんだん成就じょうじゅしかけました。それを見破みやぶったのは陰陽師おんみょうじ安倍あべ泰成やすなりでした。
殺生石 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
しかも重く慎まねばならぬことを陰陽師おんようじから告げられたために、自身で伺えないことのお詫びの挨拶あいさつを持って代理が京から来た。
源氏物語:48 椎が本 (新字新仮名) / 紫式部(著)
それと相談したとて先方が神でもなければ陰陽師おんようしでもなく、つまり何もわからぬとは知ッていながらなおそれでもその人とひざを合わせてわが子の身の上を判断したくなる。
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
足下そこのごとく虚弱たよわき人のかくうれひに沈みしは、神仏に祈りて一四六心ををさめつべし。一四七刀田とださとにたふとき一四八陰陽師おんやうじのいます。
束帶のいかめしい殿上人てんじやうびと、五つぎぬのなまめかしい青女房、珠數をかけた念佛僧、高足駄を穿いた侍學生、細長ほそながを着たわらはみてぐらをかざした陰陽師おんみやうじ——一々數へ立てゝ居りましたら
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
陰陽師おんめうし、身の上を知らずが、もう、今から始まつてるのだ——馬鹿! 手めへのやうに執念深い鬼婆々アこそは、な、どうせ碌なことアねいのだ。」
泡鳴五部作:01 発展 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
国々の語部カタリベの昔から、国邑の神人の淪落して、祝言職ホカヒとなり、陰陽師オンミヤウジの配下となつて、唱門師シヨモジン千秋万歳センズマンザイ・猿楽の類になり降つても、其筋がゝつた物語は、神の口移しの歴史で
山のことぶれ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ああ眇目めうもく陰陽師おむみやうじ
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
花園 あれは都にかくれのない陰陽師おんやうしぢや。一體この家の奧には鬼が棲むか蛇が棲むか、占つて貰はうではないか。
能因法師 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)