“収”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
おさ39.4%
しま27.9%
おさま9.6%
をさ8.7%
4.8%
1.0%
おさむ1.0%
しう1.0%
ところ1.0%
とりい1.0%
なお1.0%
1.0%
をさまり1.0%
をさむ1.0%
オサ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
渦巻気流式エンジンは、もうすっかり出来上って、倉庫に一万台分がおさめてあるときかされ、主席はやっと機嫌を直したのであった。
それが分ったら、ピストルなんざポケットへしまっとくことだ。下手な射撃をして、気球にでも当れば、どういうことになると思うんだ。
空中漂流一週間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ふみ お見合のおさまりなんてものはどうつけるものかしら。こうなると私もお兄さんもお見合いなんてものしなかっただけに不便ね。
女の一生 (新字新仮名) / 森本薫(著)
足下そこのごとく虚弱たよわき人のかくうれひに沈みしは、神仏に祈りて一四六心ををさめつべし。一四七刀田とださとにたふとき一四八陰陽師おんやうじのいます。
そして国内で穫れたものだけを売り捌かせますので、その国内だけでは、豊作、凶作に拘らず、農作物の値段は適当に保たれます。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
しろがねの玉をあまたにはこ荷緒にのおかためて馬はしらする
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
けだ勝氏かつしはい所見しょけんは内乱の戦争を以て無上の災害さいがい無益むえき労費ろうひと認め、味方に勝算しょうさんなき限りはすみやかして速にことおさむるにかずとの数理を信じたるものより外ならず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
しうちやんは前から僕等兄弟と一緒になれないんだもの。」脚の悪い子供も言つた。
青い風 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
先生の宿志しゆくし、ここにおいてか足れり。すでにしてきやうかへり、即日、ところ瑞龍山ずゐりゆうざん先塋せんえいかたはらさうし、歴任れきにん衣冠魚帯いくわんぎよたいうづめ、すなはち封し載ちし、自ら題して、梅里先生ばいりせんせいはかふ。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
死苦に臨むもなお一旦吐いた毒をとりいれず、いわんや今更に棄つるところの薬を収めんやと。『十誦律毘尼序じゅうじゅりつびにじょ』にこの譚の異伝あり。大要を挙げんに、舎婆提しゃばていの一居士諸僧をしょうぜしに舎利弗上座たり。
「ちょっと、それを、なおすな」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
後を追うて大阪に来た、探すのに苦労した、今はこの辺りの料亭にいる。誘惑が多いが、あんたに実をつくして、身固くしている。入りがかなりあるから、二人で暮せぬことはない。
俗臭 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
すなはち庾子亮蟹譜ゆしりやうかいふに載する蟹殻如人面じんめんのごときものありと称するものなり。午後風をさまりはる。すなはち撫院の船に陪乗す。船大さ十四間幅五六間。柁工たこう三十余人。一堂に坐するごとし。少も動揺をおぼえず。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
こゝを以て家居いへゐつくりはさら也、万事よろづのこと雪をふせぐをもつはらとし、ざいつひやしちからつくす事紙筆しひつしるしがたし。農家のうかはことさら夏の初より秋の末までに五こくをもをさむるゆゑ、雪中にいねかる事あり。
ソノ備エザルヲオサメ、ソノ不意ニヅ。これしきの兵法を活用できぬ仲達ではない。彼はおそらく洛陽にのぼることを後とし、直線に宛城から孟達を衝くだろう。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)