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おさま
ふりがな文庫
“
収
(
おさま
)” の例文
旧字:
收
ふみ お見合の
収
(
おさま
)
りなんてものはどうつけるものかしら。こうなると私もお兄さんもお見合いなんてものしなかっただけに不便ね。
女の一生
(新字新仮名)
/
森本薫
(著)
幹事は矢島、津田の二名ということになって、四方八方まるく
収
(
おさま
)
った様子で、津田氏は私の背中を、軍師、軍師、と言って
叩
(
たた
)
いた。
惜別
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
ごらんの通り、この
無頼者
(
ならずもの
)
めが、先刻より私にさまざまな難癖をつけ、なんとなだめても
収
(
おさま
)
りがつきません。その上にも、生きた人間を
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
吉岡司法主任は、一つの不安が去った代りに、もう一つの別の恐怖に冷汗をかきながら、本部に
収
(
おさま
)
ると、やっきになって捜査の采配を振りつづけた。
三狂人
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
若い者たちは、なにか、思いきったことをやらなければ
収
(
おさま
)
らない気もちになっている。勝敗は問題じゃないのだ。
霧の蕃社
(新字新仮名)
/
中村地平
(著)
▼ もっと見る
博士は、猫が魚のあらと取組んでいるように
只
(
ただ
)
呻
(
うな
)
るばかりである。カンガルーの燻製が、
悉
(
ことごと
)
く博士の胃袋に
収
(
おさま
)
るまでは、まず何にも言わないつもりらしい。
共軛回転弾:――金博士シリーズ・11――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
この
間中
(
あいだじゅう
)
は見るからに、
万紅
(
ばんこう
)
を大地に吹いて、吹かれたるものの地に届かざるうちに、
梢
(
こずえ
)
から後を追うて落ちて来た。忙がしい
吹雪
(
ふぶき
)
はいつか尽きて、今は残る樹頭に嵐もようやく
収
(
おさま
)
った。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「いや、そんな簡単なことで、
収
(
おさま
)
りのつくことではないでしょう」
暗号舞踏人の謎
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
その振りがようやく
収
(
おさま
)
ったと思う頃、
颯
(
さっ
)
と音がして、
病葉
(
わくらば
)
はぽたりと落ちた。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
眼に写っただけの寸法ではとうてい
収
(
おさま
)
りがつかない。
一層
(
いっそ
)
の事、実物をやめて影だけ描くのも一興だろう。水をかいて、水の中の影をかいて、そうして、これが画だと人に見せたら驚ろくだろう。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
収
常用漢字
小6
部首:⼜
4画
“収”を含む語句
収穫
収入
収穫時
押収
収斂
収賄
没収
徴収
魏収
収差
収生
班田収授
買収
収穫物
領収
収攬
収拾
収縮
収穫期
収監
...