“おさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オサマ
語句割合
41.5%
28.3%
18.9%
7.5%
御覚1.9%
1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その圭さんは、この幕切れにはおさまりかねるものと見え、それから舞台裏のコック部屋へ入りこんで、コックの吉公きちこうと無駄口を叩きはじめる。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
右の如く、人の自由独立は大切なるものにて、この一義を誤るときは、徳も脩むべからず、智も開くべからず、家もおさまらず、国も立たず、天下の独立も望むべからず。
中津留別の書 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
幹事は矢島、津田の二名ということになって、四方八方まるくおさまった様子で、津田氏は私の背中を、軍師、軍師、と言ってたたいた。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
がい剃頭店ていとうてん主人、何小二かしょうじなる者は、日清戦争に出征して、屡々しばしば勲功をあらわしたる勇士なれど、凱旋がいせん後とかく素行おさまらず、酒と女とに身を持崩もちくずしていたが、去る——にち
首が落ちた話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「坊ちゃまですか。めんめを御覚おさましだもんですから、御隠居様がおんぶなさいまして、表の方へ見にいらッしゃいました」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
しかして羅瑪のわざわいまぬかれず。しかれども一日も王者なかるべからず、また一日も教なかるべからず。それ教なるもの人心をおさむるの具なり。心正しければ身おさまる。身脩れば家ととのう。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)