“しゆう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雌雄52.2%
16.4%
10.4%
市邑3.0%
1.5%
子游1.5%
1.5%
子遊1.5%
1.5%
1.5%
1.5%
糸遊1.5%
1.5%
蚩尤1.5%
詞雄1.5%
1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひき雌雄しゆうとらがううとうなりながら、一つおりのなかで荒れ狂っているような思い出が、千穂子の躯を熱く煮えたぎらせた。
河沙魚 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
親にもしゆうにも振りかへて戀のやつことなりしまで慕ひし横笛。世を捨て樣を變へざれば、吾から懸けし戀のきづなく由もなかりし横笛。其の横笛の音づれ來しこそ意外なれ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
勘次かんじはそれをくにへないで、かれかぎつて自分じぶん與吉よきちいて自分じぶんうちへとやみなかぼつした。わかしゆうは三にん後姿うしろすがた
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
すたりし市邑しゆうはふたたび起りました。新たに町村は設けられました。地価は非常に騰貴とうきしました、あるところにおいては四十年前の百五十倍に達しました。道路と鉄道とは縦横たてよこに築かれました。
南滿洲みなみまんしゆうには、やはり石器時代頃せつきじだいころからすでに人間にんげんんでをりましたが、しゆうすゑからかんはじめに支那人しなじんさかんに植民しよくみんしてゐたのです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
その古錢こせん小刀こがたなかたちをした刀錢とうせんくはかたちをした布泉ふぜんといふものでありまして、それがしゆうをはごろ出來できぜにであるといふので、年代ねんだいたしかにきめられるのであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
武城は門人子游しゆうがその代官をつとめ、礼楽を盛んにして人民を善導し、治績をあげていた小さな町であった。
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
子游しゆう武城ぶじょうの代官をつとめていたが、ある時、先師が彼にたずねられた。——
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
その日東海坊は火伏せの行をしゆうして、火事早い江戸の町人を救ふと觸れさせ、人家に遠い道灌山を選んで、火行のだんきづかせました。
『孟子』によれば、孔子の没後、子夏しか子張しちょう子遊しゆうは有若が孔子に似たるをもって、孔子に仕えたようにこれに仕えようとしたが、曾子の反対を受けた(滕文公上)。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
龍華寺りようげじ信如しんによしゆう修業しゆげうには立出たちいづ風説うわさをも美登利みどりえてかざりき、あり意地いぢをばそのまゝにふうめて、此處こゝしばらくのあやしの現象さまれをれともおもはれず
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そのぎの時代じだい人間にんげんは、フランスのドルドンヌしゆうそのから發見はつけんされたほねによつて代表だいひようされるものであつて、そのうちおもなるものはクロマニヨンじんといはれるものです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
たとへば現在げんざい活動中かつどうちゆう火山かざん南北なんぼくアメリカしゆうでは西にしほう太平洋沿岸たいへいようえんがんだけに一列いちれつならんでをり、中部ちゆうぶアメリカ地方ちほうでは二條にじようになつてみぎ南北線なんぼくせんにつながつてゐる。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
七月に入れば、水際に近い砂原の糸遊しゆうに揺れて、腰に通い筒を下げながら幾人もの釣り人が遠くかみ手の方へ歩いて行くのを見る。
香魚の讃 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
もつぱら支那風のしゆう身学を修めさせまして、書物なども、劉向列女伝リユウキヤウれつじよでんなどと申す様なものばかり読ませておりましたから、私もいつとはなくその方にのみ感化されまして
こわれ指環 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
「関帝に従って蚩尤しゆうの征伐に往って、まだ帰りません」
西湖主 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
保胤はこれに譲ったというのでもあるまいが、自分は当時の儒家であり詞雄しゆうであった菅原文時の弟子となって文章生もんじょうせいとなり、姓の文字を改めて、慶滋とした。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
きやく結城朝之助ゆふきとものすけとて、みづか道樂だうらくものとはのれども實体じつていなるところ折々をり/\えて無職業むしよくげふ妻子さいしなし、あそぶに屈強くつきやうなる年頃としごろなればにやれをはじめに一しゆうには二三かよ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)