“糸遊”のいろいろな読み方と例文
旧字:絲遊
読み方割合
いとゆう75.0%
しゆう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
林の一角、直線に断たれてその間から広い野が見える、野良のら一面、糸遊いとゆう上騰じょうとうして永くは見つめていられない。
武蔵野 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
水蒸気の作用か、それとも単に光線の作用か、いずれにしても春の日影のうららかな中に立騰たちのぼる気のような感じがするのである。和歌で糸遊いとゆうというのもこれである。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
七月に入れば、水際に近い砂原の糸遊しゆうに揺れて、腰に通い筒を下げながら幾人もの釣り人が遠くかみ手の方へ歩いて行くのを見る。
香魚の讃 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)