“折々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
をり/\43.1%
おりおり37.5%
おり/\13.9%
をりをり4.2%
所々1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或る時は悲しくなる。又或る時は馬鹿々々しくなる。最後に折々をり/\は滑稽さへ感ずる場合もあるといふ残酷な事実を自白せざるを得ない。
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
子供に対しての事も一寸ちょっとお聞きになったようですね。子供とわたくしの間もこれと同じ気もちです。折々おりおりの歌でそれを表わして置きます。
うちうちしんとして折々おり/\溜息ためいきこゑのもれるにわたしられるよりなさけなく、今日けふは一日斷食だんじきにせうとちゝの一こといひすまではしのんでいきをつくやうで御座ござんした。
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
主上御不足の一つには、公家中官位御まゝに不成との事、または御料所増加にて被遣金銀も折々をりをり被遣候へ共、是も毛頭御まゝに不成候。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その川の折々所々に池がある(池また川、川また池となるの意)。池はさほど大きなものではありませんけれどもそういう池が沢山にあるのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)