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折々
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おり/\
ふりがな文庫
“
折々
(
おり/\
)” の例文
家
(
うち
)
の
内
(
うち
)
森
(
しん
)
として
折々
(
おり/\
)
溜息
(
ためいき
)
の
聲
(
こゑ
)
のもれるに
私
(
わたし
)
は
身
(
み
)
を
切
(
き
)
られるより
情
(
なさけ
)
なく、
今日
(
けふ
)
は一日
斷食
(
だんじき
)
にせうと
父
(
ちゝ
)
の一
言
(
こと
)
いひ
出
(
だ
)
すまでは
忍
(
しの
)
んで
息
(
いき
)
をつくやうで
御座
(
ござ
)
んした。
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
あれには兄弟も
親族
(
みより
)
もない者だから、
行々
(
ゆく/\
)
は
己
(
おれ
)
が
里方
(
さとかた
)
に成って
他
(
ほか
)
へ養子にやり、相応な侍にしてやろうと仰しゃいますから、
私
(
わたくし
)
も
折々
(
おり/\
)
は
宅
(
うち
)
の家来
善藏
(
ぜんぞう
)
などに
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
折々
(
おり/\
)
、西洋奇術の
貼札
(
はりふだ
)
が紅いへらへら踊の怪しい景氣をつけるほかには、よし今のやうに、アセチリン瓦斯を
點
(
つ
)
け、新たに
電氣燈
(
でんき
)
をひいて見たところで、格別
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
余りに日本化して使はれてゐる為め、
折々
(
おり/\
)
は諒解されない事があるとか云ふ話も聞いた。
虫干
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「
只今
(
たゞいま
)
も
明家
(
あきや
)
になつてをりますが、
折々
(
おり/\
)
夜
(
よる
)
になると、
虎
(
とら
)
が
參
(
まゐ
)
つて
吼
(
ほ
)
えてをります。」
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
と心の
中
(
うち
)
に祈らぬ日とてはござりませぬ。別に話し相手というもなく、
只
(
た
)
だ船を
繕
(
つくろ
)
うことにのみ
屈托
(
くったく
)
して居りまする。
折々
(
おり/\
)
木を切り
魚
(
うお
)
を
捕
(
と
)
りますごとに、思わず
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
返事
(
へんじ
)
はなくて
吐息
(
といき
)
折々
(
おり/\
)
に
太
(
ふと
)
く
身動
(
みうご
)
きもせず
仰向
(
あほのき
)
ふしたる
心根
(
こゝろね
)
の
愁
(
つら
)
さ、
其身
(
そのみ
)
になつてもお
力
(
りき
)
が
事
(
こと
)
の
忘
(
わす
)
れられぬが、十
年
(
ねん
)
つれそふて
子供
(
こども
)
まで
儲
(
もう
)
けし
我
(
わ
)
れに
心
(
こゝろ
)
かぎりの
辛苦
(
くろう
)
をさせて
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
永「いや庄吉は怠けていかぬから
私
(
わし
)
が
折々
(
おり/\
)
割るのさ、酒を飲んだ時はこなれて
宜
(
い
)
いよ」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
隣りずからの心安さに
折々
(
おり/\
)
お
出
(
いで
)
になる所から、お前は此の源さまと不義
密通
(
いたずら
)
を働いた末、お前方が申し合せ、殿様を殺し、有金大小
衣類
(
きるい
)
を盗み取り、お屋敷を逃げておいでだろうがな
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あの
酔漢
(
よっぱらい
)
は
丸山本妙寺
(
まるやまほんみょうじ
)
中屋敷に住む人で、元は
小出
(
こいで
)
様の御家来であったが、
身持
(
みもち
)
が悪く、
酒色
(
しゅしょく
)
に
耽
(
ふけ
)
り、
折々
(
おり/\
)
は
抜刀
(
すっぱぬき
)
などして人を
威
(
おど
)
かし乱暴を働いて
市中
(
しちゅう
)
を
横行
(
おうぎょう
)
し、
或時
(
あるとき
)
は料理屋へ
上
(
あが
)
り込み
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
殿様貴方御酒ばかり召上って居て
何
(
ど
)
うも困りますなア奥様は御不快で余程御様子が悪いし、
殊
(
こと
)
には又お熊
様
(
さん
)
はあゝやって懐妊だからごろ/″\して居り、
折々
(
おり/\
)
奥様は差込むと仰しゃるから
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此の上は死ぬより外はないと仰しゃるのを聞いて、長家中の者がお気の毒に思い、
折々
(
おり/\
)
食物
(
たべもの
)
を進ぜました、
今日
(
こんにち
)
も納豆売の彦六
爺
(
おやじ
)
が
握飯
(
むすび
)
を御老母に上げて
居
(
お
)
る処へ、おあさ殿が帰って来て
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
また
上
(
かみ
)
に置かせられてもお聞き及びの通り御病中ゆえ、
碌々
(
ろく/\
)
お訪ね申さんが、予の病気より梅の御殿の方が案じられると
折々
(
おり/\
)
仰せられます、
今日
(
こんにち
)
は御病気伺いとして
御名代
(
ごみょうだい
)
に
罷
(
まか
)
り出ました
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
折
常用漢字
小4
部首:⼿
7画
々
3画
“折々”で始まる語句
折々遠
折々行人
折々啄木鳥