“密通”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くッつ30.0%
みつつう20.0%
まおとこ10.0%
いたずら10.0%
くっつ10.0%
くつつ10.0%
みっつう10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かめ「なにお前さん、どうも人に話も出来ませんけれども、言いましょうが、実はお前さんとこのお作さんと多助と密通くッついて居りますねえ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
わびさせ其夜の中に事をすませ叔母も名主方へぞ參りける是は傳吉が留守中るすちうおはや憑司は不義ふぎなしお梅は昌次郎と密通みつつうに及びて居たるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
逢って見ると、どうして、やっぱり千ちゃんだ、だってこの様子で密通まおとこも何もあったもんじゃあないやね。何だかちっとも分らないが、さて、内の御新造様と、お前様とはどうしたというのだね。
清心庵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
隣りずからの心安さに折々おり/\いでになる所から、お前は此の源さまと不義密通いたずらを働いた末、お前方が申し合せ、殿様を殺し、有金大小衣類きるいを盗み取り、お屋敷を逃げておいでだろうがな
私はうちの女中が何処から聞いて来たものか、あの瞽女は目も見えないくせに男と密通くっついて子をはらんだのだと噂しているのを聞いた事がある。
伝通院 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
くわつと急き込みながら『なるほど今は女房じやない。離縁さつたのは覚えてゐる。が己れが離縁らないその内から、密通くつついてゐた男があらふ』
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
出入りの八百屋の御用聞ごようき春公はるこうと、うち仲働なかばたらきたまと云うのが何時いつか知ら密通みっつうして居て、或夜あるよ、衣類を脊負せおい、男女手を取って、裏門の板塀いたべいを越して馳落かけおちしようとした処を
(新字新仮名) / 永井荷風(著)