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みつつう
ば
詫させ其夜の中に事を
濟せ叔母も名主方へぞ參りける是は傳吉が
留守中おはや憑司は
不義なしお梅は昌次郎と
密通に及びて居たるを
密通したる
女のただ
一人夫の
家に
帰るがごとく
上げ若し長庵殿
言事にも程が有る
近所には居らるれどもお前とは
染々物言換した事も無いに私しと
密通を仕て居るなどと根も葉も
無事を
忘れ彼是
難澁を
申懸いたし且又道中にて野尻宿與惣次
召仕の下女專と申者と
密通致し叔母女房留守中
貞節を相守候者を彼是惡名を