“染々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しみじみ57.9%
しみ/″\42.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たった一人残されたその時十一の娘のお久美さんをどうしても自分の方へ引きとらなければならない事は染々しみじみとお駒の在世をのぞませた。
お久美さんと其の周囲 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
慰さめ顔に染々しみじみと話しかけたりする時のやさしい、しおれた母親を見ると逸子は、谷がさうしてゐる為めに、母親としては、自分にも、また他人へも
惑ひ (新字旧仮名) / 伊藤野枝(著)
げ若し長庵殿言事いふことにも程が有る近所きんじよには居らるれどもお前とは染々しみ/″\もの言換いひかはした事も無いに私しと密通みつつうを仕て居るなどと根も葉も無事なきこと
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
近子は成程なるほどうかとも思ツて、「ですけども、私等わたしたちは何んだツて此樣こんなに氣が合はないのでせう。」と心細いやうに染々しみ/″\といふ。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)