“染込”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しみこ88.9%
しみこむ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人生のすいな味や意気な味がお糸さんの声に乗って、私の耳から心に染込しみこんで、生命の髄に触れて、全存在をゆるがされるような気がする。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「あゝ、私も雨には弱りました、じと/\其処等中そこらじゅう染込しみこんで、この気味の悪さと云つたらない、おばあさん。」
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ひろひ念頃ねんごろとぶらたくぞんじたづね候と申ゆゑ數多あまたの骨の中にていかでか是が親の骨と分かるべきやと申候に彦三郎しぼり骨へかける時は他人たにんの骨へは染込しみこむ事なく父の骨なれば染込候ゆゑゆび噛切かみきり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)