“しみこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
染込44.4%
浸込38.9%
沁込16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あゝ、私も雨には弱りました、じと/\其処等中そこらじゅう染込しみこんで、この気味の悪さと云つたらない、おばあさん。」
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
沢山の肉を焼く時にはその味を浸込しみこませるため鉄串かなぐしはしでポツポツと肉へあなを明けてもようございます。最初から一時間と二十分位焼けば豚のロースが出来ます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
扇を腰に、がたがたと格子を開けると、汚い二階家の、上も下も、がらんとして、ジイと、ただ、招魂社辺の蝉の声が遠く沁込しみこむ、明放しの三間ばかり。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)