月に一二度は欠かさず寄こすお久美さんの手紙は、いつもいつも辛そうな悲しい事許り知らせて来るので蕙子は今度K村へ行ったら早速会って話もよく聞いて見なければと思って来は来たのだけれ共、其の人の世話になって居る家の主婦のお関を想うと行く足も渋って …
著者 | 宮本百合子 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「宮本百合子全集 第一巻」河出書房、1951(昭和26)年6月 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約2時間20分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約3時間53分(300文字/分) |