“懈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おこた39.0%
だる36.6%
たゆ7.3%
4.9%
おこたり2.4%
たる2.4%
2.4%
つか2.4%
オコタ2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかれども侍衛の臣、内におこたらず、忠志の士、身を外に忘るるものは、けだし先帝の殊遇しゅぐうを負うて、これを陛下に報いんと欲するなり。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
頭もくずれて来たし、だるい体も次第にむしばまれて行くようであった。酒、女、莨、放肆ほうしな生活、それらのせいとばかりも思えなかった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
彼は人々の更互かたみがはりにおのれのかたながむるを見て、その手に形好く葉巻シガアを持たせて、右手めて袖口そでぐちに差入れ、少したゆげに床柱にもたれて、目鏡の下より下界を見遍みわたすらんやうに目配めくばりしてゐたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
……柱かけの花活はないけにしをらしく咲いた姫百合ひめゆりは、羽の生えたうじが来て、こびりつくごとに、ゆげにも、あはれ、花片はなびらををのゝかして、一筋ひとすじ動かすかぜもないのに、弱々よわよわかぶりつた。
蠅を憎む記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
なんと云うおこたりでしょう。あなたがおこしになる。
眼がさめながらまだ痺れたように睡たくて、背なかが蒲団から持ち上げられないほどたるい。こういうときがサイにいちばん辛く悲しかった。
三月の第四日曜 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
ほんとに何か出来そうに見えて居る主人をるそうに見たりして居た。
お久美さんと其の周囲 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
進んだり退いたり飛びあがったり飛びおりたり、ものの一時も闘っていたが、王の鶉の方がようやくつかれて来た。
王成 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
凡隊中修業シユウギヤウ分課ブンクハ 政‐法セイホウ 火‐技クハギ 航‐海カウカイ 滊‐機キキ 語‐学ゴガク等ノ如キ 其志ニシタガウトル 互ニ相勉励ベンレイ 敢テ或ハオコタルコト勿レ
海援隊約規 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)