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懈
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たゆ
ふりがな文庫
“
懈
(
たゆ
)” の例文
彼は人々の
更互
(
かたみがはり
)
におのれの
方
(
かた
)
を
眺
(
なが
)
むるを見て、その手に形好く
葉巻
(
シガア
)
を持たせて、
右手
(
めて
)
を
袖口
(
そでぐち
)
に差入れ、少し
懈
(
たゆ
)
げに床柱に
靠
(
もた
)
れて、目鏡の下より下界を
見遍
(
みわた
)
すらんやうに
目配
(
めくばり
)
してゐたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
軟風
(
なよかぜ
)
ゆたにただ
懈
(
たゆ
)
く
揺
(
ゆ
)
り吹くなべに
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
胡蝶の羽の
懈
(
たゆ
)
げなる
花守
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
懈
(
たゆ
)
たき砂もわが
悩
(
なやみ
)
ものうければぞ
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
懈
漢検1級
部首:⼼
16画
“懈”を含む語句
懈怠
気懈
怠懈
懈怠無慚
懈怠至極
懈惰
懈惰者
氣懈
求法華経無有懈倦
疎虞懈怠
精進懈怠