“たゆ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
68.3%
9.5%
6.3%
4.8%
3.2%
3.2%
1.6%
1.6%
1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宇宙に関する吾等の知識を増すだけの目的でこんな面倒な仕事をたゆまずに続けている学者の熱心を多とすべきものではあるまいか。
天河と星の数 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
二つの瞬間ときに二つの段階を、僕は明らかに感じ分けることが出来た、もうやがて破裂が近い……それはもう僕にとつては概念でない、今明確な感覚に耳を澄ませば、たゆみなく震幅を増す跫音あしおと
海の霧 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
幸にして医師の診断によればわが病はかかる恐しきものにてはなかりしかど、昼夜ちゅうやたゆひまなく蒟蒻こんにゃくにて腹をあたためよ。肉汁ソップとおも湯のほかは何物もくらふべからず。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
軟風なよかぜゆたにただたゆり吹くなべに
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
たゆみつるは引き緊まれ
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
さながら老いし葬式女はうりめの、たゆげに被衣かづき引延ひきはへて
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
依て六七貫目以上の重量にいたっては、強て耐忍する時は両肩は其重さによりされて、其いたみにたゆる事能わざるを以て、其重さに困る事を知るも
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
丁寧に教えくれたるも、予は如何にも我慢をして小虫を忍ぶべしと強情を主張したるも、然れども実際に当ては迚もたゆる事能わざるを以て、片山夫婦にわびして服従せり。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
あとはたゆまぬ勉強だけだ。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
余藩老成瀬正肥ニイツテ曰クコノ任ニたゆル者ハワガ客樹堂ナリト。正肥コレヲ然リトナス。君乃チ命ヲ奉ジテ単身東ニ赴キ周旋力ヲクス。居ルコト五十余日。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)