“瞬間”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅんかん54.8%
しゆんかん18.3%
とき5.8%
またたくま5.8%
たまゆら3.8%
またゝくま2.9%
しきり1.9%
またたくあいだ1.9%
つかのま1.0%
ほんのま1.0%
またたく1.0%
またゝくひま1.0%
モメント1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんな素直すなおかんがえもこころのどこかにささやかないでもなかったのですが、ぎの瞬間しゅんかんにはれいけぎらいがわたくし全身ぜんしんつつんでしまうのでした。
おつぎがいそがしくどさりとうすおとしたふかしからぼうつとしろ蒸氣ゆげつた。蒸氣ゆげなかつきが一瞬間しゆんかんしかめてすぐにつやゝかな姿すがたつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そしていきなり次の瞬間ときには家の脾腹に打ち砕けて、駄夫諸共に揺すぶりながら裏手一帯の竹藪に舞ひ狂ふのがきこえてゐた。
竹藪の家 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
観世音かんぜおん四萬三千日、草市、盂蘭盆会うらぼんえ瞬間またたくまに過ぎ土用の丑の日にも近くなった。毎日空はカラリと晴れ、市中はむらむらと蒸し暑い。
戯作者 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
瞬間たまゆら叫喚さけびき、ヸオロンぞめしひたる。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
たゞ一の瞬間またゝくまさへ、我にとりては、かのネッツーノをしてアルゴの影に驚かしめし企圖くはだてにおける二千五百年よりもなほ深き睡りなり 九四—九六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
さっきから今にも泣き出しそうにどんより曇っていた低い空からみぞれがパラパラと降って来たが、それさえほんの一瞬間しきりで、止んだ後は尚さびしい。
赤格子九郎右衛門の娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
名に負う束ねをするお吉の命令、瞬間またたくあいだに行われ、一丁の山駕籠と四人の杣夫そま、木場の屯所からやって来た。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
燐光の技術たくみによりてひらめいで瞬間つかのま
市内で相応に名を売つてゐる或る鶏肉かしは屋の主人あるじ鶏肉かしはの味はとりおと瞬間ほんのまにあります。」と言つてしかつべらしく語り出す。
それら殺された獣のしがいは、眼に見えぬ手で持ち去られるものか、それとも雪に埋もれるのか、瞬間またたく間に消え去って、後には斑々たる生血ばかりが雪を紅に染めている。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
押取觀念しろと云ながら片端かたはしよりばらり/\と打拂ひければ瞬間またゝくひまに八九人の雲助共殘らずたゝき倒され這々はう/\ていにて散々に逃行ける故半四郎は其儘打捨うちすてあしを早めて此所を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
(1) 詩より詩作の瞬間モメントを愛す。
抒情小曲集:04 抒情小曲集 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)