“しゅんかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
瞬間84.7%
俊寛13.6%
春寒1.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人しゅじんあたまなかには、この瞬間しゅんかん、すさまじい速力そくりょくで、さまざまなかんがえが回転かいてんしました。
深山の秋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
新吉はまず足を放しました。それから手を放そうとした瞬間しゅんかんです。頭の方がぐらりとゆれたかと思うと、そのまま、サァッ——と落ちて来ました。
曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
け死ぬか、のがれだせるか、人間最高の努力どりょくをふりしぼる瞬間しゅんかんには、かれもこれも、おそろしい無言むごんであった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、その次の瞬間しゅんかんには、私はその同じ茂みのうちに殆ど二三十ばかりの花と、それと殆ど同数の半ば開きかかったつぼみとを数えることが出来た。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
泣きはらした顔の笑顔は、ちがった人のように見えたが、なんでもない、なんでもないという目の色は大吉たちを瞬間しゅんかんで安心させた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
いちばんの重罪は、文観僧正で、これは、平家のむかし俊寛しゅんかんがやられた鬼界きかいヶ島しま——つまり硫黄島いおうとう流しときまった。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「こりゃああぶないぜ、吉植君、これから上陸する時には、よほど気をつけないと、それこそ鬼界きかいしま俊寛しゅんかんものだよ。」
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
これは琵琶法師も語る事ですが、その日もかれこれ暮れかけた時分、わたしはやっと俊寛しゅんかん様に、めぐりう事が出来ました。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
康頼も成経なりつね俊寛しゅんかんも、一年間の孤島生活で、その心も気力も、すっかり叩きのめされてしまっていた。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
俊寛しゅんかん様は円座わろうだの上に、楽々と御坐りなすったまま、いろいろ御馳走ごちそうを下さいました。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
将軍に従った軍参謀の一人、——穂積ほづみ中佐ちゅうさくらの上に、春寒しゅんかん曠野こうやを眺めて行った。
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)