“俊寛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅんかん90.9%
しゆんくわん9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは琵琶法師も語る事ですが、その日もかれこれ暮れかけた時分、わたしはやっと俊寛しゅんかん様に、めぐりう事が出来ました。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「こりゃああぶないぜ、吉植君、これから上陸する時には、よほど気をつけないと、それこそ鬼界きかいしま俊寛しゅんかんものだよ。」
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
僕は以前久米正雄くめまさをと、この俊寛しゆんくわんの芝居を見た。俊寛は故人段四郎だんしらう千鳥ちどり歌右衛門うたゑもん基康もとやす羽左衛門うざゑもん、——他は記憶に残つてゐない。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
平家物語へいけものがたり源平盛衰記げんぺいせいすゐき以外に、俊寛しゆんくわんの新解釈を試みたものは現代に始まつた事ではない。近松門左衛門ちかまつもんざゑもんの俊寛の如きは、最も著名なものの一つである。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)