“近松門左衛門”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちかまつもんざえもん50.0%
ちかまつもんざゑもん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またその当時人形操あやつりには辰松八郎兵衛たつまつはちろべえ、吉田三郎兵衛などが盛名を博し、不世出の大文豪、我国の沙翁さおうと呼ばれる近松門左衛門ちかまつもんざえもんが、作者として名作を惜気おしげもなく与え、義太夫に語らせ
竹本綾之助 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
ななめに見た標札屋ひょうさつや露店ろてん天幕てんとの下に並んだ見本は徳川家康とくがわいえやす二宮尊徳にのみやそんとく渡辺崋山わたなべかざん近藤勇こんどういさみ近松門左衛門ちかまつもんざえもんなどの名を並べている。こう云う名前もいつのにか有り来りの名前に変ってしまう。
浅草公園:或シナリオ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
早い話が、近松門左衛門ちかまつもんざゑもんの「国姓爺こくせんや」のうちゑがかれてゐる人物や風景を読んで見れば、やはり、日本とも支那ともつかぬ、甚だ奇妙な代物しろものである。
日本の女 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
平家物語へいけものがたり源平盛衰記げんぺいせいすゐき以外に、俊寛しゆんくわんの新解釈を試みたものは現代に始まつた事ではない。近松門左衛門ちかまつもんざゑもんの俊寛の如きは、最も著名なものの一つである。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)