“国姓爺”のいろいろな読み方と例文
旧字:國姓爺
読み方割合
こくせんや88.9%
コクセンヤ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
有名な岸駒がんくの虎だって画で見るばかりだ。芝居には国姓爺こくせんやの虎狩もあるが、これも縫いぐるみをかぶった人間で、ほん物の虎とは縁が遠い。
(新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
早い話が、近松門左衛門ちかまつもんざゑもんの「国姓爺こくせんや」のうちゑがかれてゐる人物や風景を読んで見れば、やはり、日本とも支那ともつかぬ、甚だ奇妙な代物しろものである。
日本の女 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
即、右は全く髯籠の最観念化せられたもので、畢竟供養の形式に精霊誘致の古来の信仰を加味したもので、表は日本中は天竺と国姓爺コクセンヤ合戦の角書きの様な民俗に外ならぬ。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)