“天幕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
テント69.2%
てんと17.8%
てんまく8.4%
テンマク1.9%
ユルタ0.9%
キャムプ0.9%
ウォーニン0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
炊事の煙りが天幕テントから洩れ焚火たきびの明りが赤々と射し、森林の中は得も云われない神秘の光景を呈したが、ジョン少年の姿は見えない。
彼等は獣皮の天幕てんとを張り、それで夕陽を遮り乍ら、その日の仕事の分前を——諸方で盗んで来た品物を男達は互に分け始めました。
西班牙の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
人魚のひいさまは、天幕てんまくにたれたむらさきのとばりをあけました。うつくしい花よめは、王子の胸にあたまをのせて、休んでいました。
ひげこと言うて径一丈余の車の輪のやうにオホワに数多の竹のの放射したものに、天幕テンマクを一重に又は二層に取り付け、其陰に祇園巴の紋の附いた守袋を下げ
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
正面すこしく上手寄りに、成吉思汗ジンギスカン天幕ユルタ、垂れを掛けたる出入口あり。哨兵二名、その左右に立ち、一人はたえずその前を往復して警護す。
天幕キャムプを建てる場所は海でも山でも、その土地の所有者に断れば殆ど自由ですから、毎年変った土地へ、思うさまに行くことが出来るわけです。
その時、船首甲板には天幕ウォーニンが張ってあった。それが、その風にあおられて、今にも、デッキごとさらって行きそうにブリッジから見えた。船長はすっかりあわてた。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)