“てんまく”の漢字の書き方と例文
カタカナ:テンマク
語句割合
天幕100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こずえにのみ一團いちだんがあつて、みき丁度ちやうど天幕てんまくはしらのやうに、數百間すうひやくけん四方しほう規則正きそくたゞしくならんで奇妙きめうはやししたくゞつたりして、みち一里半いちりはんあゆんだとおもころ一個いつこいづみそばた。
ホートンは少しの躊躇もせず天幕てんまくの口の垂布をかかげて内部なかへスルリと這入り込んだ。信心深かそうな老夫婦が、急拵らえのかまどの前で夕飯の仕度をしていたが驚いたように振り返った。
喇嘛の行衛 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
仏蘭西フランス人のスリエというのが、天幕てんまくを張って寺内で興行しました。曲馬の馬で非常にいいのを沢山外国から連れて来たもので、私などは毎日のように出掛けて、それを見せてもらいました。
寺内の奇人団 (新字新仮名) / 淡島寒月(著)