“竃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かまど69.6%
かま13.0%
へっつい13.0%
べツつい4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かまど、井戸、便所、土蔵、馬屋等に至るまで不道理の理屈をつけて、人家の幸不幸を考定するがごときは、決して信ずべき限りではない。
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)
「これは危い」なと気がついた時は、八方猛火の壁に囲まれて、中屋敷はまことにかまの中に投げ込んだ一片の木の葉としか見えませんでした。
そこは行詰に釜のかかったへっついがあり流槽ながしがあって、右側に板縁つきのへやがあったが、その縁側は肆の者が朝夕腰をかけて食事をする処であった。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
あゝわたしおぼえて七つのとしふゆでござんした、寒中かんちう親子おやこにんながら古裕衣ふるゆかたで、ちゝさむいもらぬかはしらつて細工物さいくもの工夫くふうをこらすに、はゝけた一つべツついなべかけてわたしものひにけといふ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)