“古裕衣”の読み方と例文
読み方割合
ふるゆかた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あゝ私が覺えて七つの年の冬でござんした、寒中親子三人ながら古裕衣ふるゆかたで、父は寒いも知らぬか柱に寄つて細工物に工夫をこらすに、母は欠けた一つべツつひれ鍋かけて私に去る物を買ひに行けといふ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ああ私が覚えて七つの年の冬でござんした、寒中親子三人ながら古裕衣ふるゆかたで、父は寒いも知らぬか柱に寄つて細工物に工夫をこらすに、母は欠けた一つぺツついなべかけて私にさる物を買ひに行けといふ
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あゝわたしおぼえて七つのとしふゆでござんした、寒中かんちう親子おやこにんながら古裕衣ふるゆかたで、ちゝさむいもらぬかはしらつて細工物さいくもの工夫くふうをこらすに、はゝけた一つべツついなべかけてわたしものひにけといふ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)