“ふるゆかた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
古浴衣57.1%
古裕衣42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土砂つちすなの如くつかひ捨る故に程なく三百兩の金も遣ひなくし今は漸々やう/\丸の内の本多家の大部屋おほべやころげ込めしを貰ひて喰居くひゐたりしが追々おひ/\寒さに向ふ時節なれど着物は古浴衣ふるゆかた一ツゆゑ如何共爲方なく不※ふと大部屋を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
小児心こどもごころにも朝から気になって、蚊帳かやの中でも髣髴ほうふつ蚊燻かいぶしの煙が来るから、続けてその翌晩も聞きに行って、きたない弟子が古浴衣ふるゆかた膝切ひざぎりな奴を、胸のところでだらりとした拳固げんこ矢蔵やぞう、片手をぬい、と出し
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あゝわたしおぼえて七つのとしふゆでござんした、寒中かんちう親子おやこにんながら古裕衣ふるゆかたで、ちゝさむいもらぬかはしらつて細工物さいくもの工夫くふうをこらすに、はゝけた一つべツついなべかけてわたしものひにけといふ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)