“土砂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どしゃ52.6%
どしや21.1%
どさ10.5%
とさ5.3%
つち5.3%
つちすな5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人は人を押しわけて電車へ乗った。雨が土砂どしゃ降りだ。いい気味だ。もっと降れ、もっと降れ、花がみんな散ってしまうといい。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
其後そのご山津浪やまつなみのこした土砂どしや溪流けいりゆうのために次第しだいさらはれて、ふたゝ以前いぜん村落地そんらくち暴露ばくろしたけれども、家屋かおく其處そこからあらはれてなかつたので、山津浪やまつなみ一村いつそん埋沒まいぼつしたといふよりも
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
此際このさい鐵道橋梁てつどうきようりようくだ汽車きしやともさらはれてしまつたが、これは土砂どさうづまつたまゝ海底かいていまでつてかれたものであることがわかつた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
著者ちよしや事件じけんがあつて二月にがつのち其場所そのばしよ見學けんがくしたが、土砂とさ圓錐えんすい痕跡こんせき其時そのときまでもることが出來できた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
蒸す様な草いきれと、乾いた線路の土砂つちの反射する日光とで、額は何時しか汗ばんだ。静子の顔は、先刻さつき怡々いそいそした光が消えて、妙に真面目に引緊つてゐた。小妹共はモウ五六町も先方さきを歩いてゐる。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
土砂つちすなの如くつかひ捨る故に程なく三百兩の金も遣ひなくし今は漸々やう/\丸の内の本多家の大部屋おほべやころげ込めしを貰ひて喰居くひゐたりしが追々おひ/\寒さに向ふ時節なれど着物は古浴衣ふるゆかた一ツゆゑ如何共爲方なく不※ふと大部屋を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)