“一村”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとむら50.0%
いつそん25.0%
いっそん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の居たなわてへ入って来たその二人は、紋着もんつきのと、セルのはかまで。……田畝の向うに一村ひとむら藁屋わらやが並んでいる、そこへ捷径ちかみちをする、……先乗さきのりとか云うんでしょう。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
關東大地震かんとうだいぢしん場合ばあひおいては、各所かくしよ山津浪やまつなみおこつたが、其中そのうち根府川ねぶがは一村いつそんさらつたものがもつと有名ゆうめいであつた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
そののち白に関する甲州だよりは此様な事を報じた。笛吹川ふえふきがわ未曾有みそうの出水で桃林橋が落ちた。防水護岸の為一村いっそんの男総出で堤防にむらがって居ると、川向うの堤に白いものゝ影が見えた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)