“笛吹川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふえふきがわ66.7%
ふゑふきがは33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甲山の緑は若く、笛吹川ふえふきがわの水はことしも強烈な夏を前に、淙々そうそうと永遠の生命を歌っていたが、別るる山河に
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここは甲州こうしゅう笛吹川ふえふきがわの上流、東山梨ひがしやまなし釜和原かまわばらという村で、戸数こすうもいくらも無いさみしいところである。
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
鳥沢とりざわも過ぐれば猿はし近くにその夜は宿るべし、巴峡はきようのさけびは聞えぬまでも、笛吹川ふゑふきがはの響きに夢むすびく、これにもはらわたはたたるべき声あり
ゆく雲 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
小佛こぼとけとうげもほどなくゆれば、上野原うへのはら、つるかは野田尻のだじり犬目いぬめ鳥澤とりざわぐればさるはしちかくにその宿やどるべし、巴峽はきようのさけびはきこえぬまでも、笛吹川ふゑふきがはひゞきにゆめむすび
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)