“腸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はらわた84.8%
ちょう6.0%
わた5.3%
はら2.1%
ちやう0.4%
ちよう0.4%
はらはた0.4%
ひゃくひろ0.4%
ハラワタ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
森田氏はいつでも忽ち用もないのにはらわたを皆に見せて廻る。尤も見て了ってから徐ろに又元の腹壁に大事そうにしまい込むのであるが。
社会時評 (新字新仮名) / 戸坂潤(著)
ハツカネズミばかりかちょうづめまでが、小鳥にいってきてくれとしきりにたのみましたが、小鳥はなんとしてもききいれませんでした。
古び赤茶け、ところどころ破れ、わたを出している畳の上には、蘇枋すおうの樽でも倒したかのように、血溜りが出来ておりました。
犬神娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その実国土侵略の目的をはらに持っている「おおかみ」の群れをみな殺しにすることによって、間接に徳川の威勢を天下に示し
早化はやけるるならんか)鮞水にある事十四五日にして魚となる。かたいとの如く、たけ一二寸、はらさけちやうをなさず、ゆゑに佐介さけの名ありといひつたふ。
彼等の死ありていささか吾が活のくるしきをも慰むべきか、吾が活ありて、始めて彼等が死のいたましきを弔ふに足らんか。吾がちようは断たれ、吾が心はやぶれたり、彼等が肉はただれ、彼等が骨は砕けたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ああはらはたが腐た人は子の可愛さも分りはすまい、もうお別れ申ますと風呂敷さげて表へいづれば、早くゆけゆけとて呼かへしてはくれざりし。
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
重二郎も振返り/\出てきました。其の跡へ入って来たのは怪しい姿なりで、猫のひゃくひろのような三尺さんじゃくを締め、紋羽もんぱ頭巾ずきんかぶったまゝ
臉容レンヨウハジメテ故人ノハラワタヲ断ツ
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)