“滋養浣腸”の読み方と例文
読み方割合
じようかんちょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あの女」は嘔気はきけが止まないので、上から営養の取りようがなくなって、昨日きのうとうとう滋養浣腸じようかんちょうを試みた。しかしその結果は思わしくなかった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかし急変はないと思うから、当分このままにそっと寝かして置くがよろしく、次第によって明日か明後日から滋養浣腸じようかんちょうなどを始めることにしたいというのだった。
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)
滋養浣腸じようかんちょうさえ思わしく行かなかったという報知が、自分ら二人の耳に届いた時ですら、三沢の眼には美しく着飾った芸者の姿よりほかに映るものはなかった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)