はら)” の例文
その実国土侵略の目的をはらに持っている「おおかみ」の群れをみな殺しにすることによって、間接に徳川の威勢を天下に示し
十センチぐらいのフナは、はらワタを出し、よく洗って水をきり、金網にかけてほどよく焼き、これをにあてて干す。
江戸前の釣り (新字新仮名) / 三遊亭金馬(著)
酔わないつもりでも、かなりはらは酒浸しになっていた。大きな鼾声いびきのうちに行燈もいつか消えてしまう。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おれは、だんぜんこの仇うちをしなければはらえないんだ。幽霊船をみつけ次第、おれはそのうえに飛びのってやる。そして幽霊どもを、これでぶったってやるんだ」
幽霊船の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
父ならぬ男にさんまのはらをくれむと言ふにあらずや。
もっともはらだけは出しておく。
西洋の浜焼 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)