“灌腸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんちょう91.7%
くわんちやう8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのころには、病人の体もただ薬の灌腸かんちょうや注射でたしてあるくらいであった。頭脳あたまがぼんやりして、言うことも辻褄つじつまが合わなかった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
だから、今まで僕は滋養灌腸かんちょうで生きて来たのだ。君が今のませた丸薬と水は、腹にあててある繃帯が吸い取ってしまったのだよ。
卑怯な毒殺 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
以上いじやう……滋養じやう灌腸くわんちやうなぞは、絶対ぜつたいきらひますから、湯水ゆみづとほらないくらゐですのに、意識いしき明瞭めいれうで、今朝こんてう午前ごぜんいき引取ひきとりました一寸前ちよつとぜんにも、種々しゆ/″\細々こま/″\と、わたしひざかほをのせてはなしをしまして。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)