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『卑怯な毒殺』
ふりがな文庫
『
卑怯な毒殺
(
ひきょうなどくさつ
)
』
病室の一隅には、白いベッドの掛蒲団の中から、柳の根のように乱れた毛の、蒼い男の顔が、のぞいていた。その顔の下半分には、口だけが孔となって、厚い繃帯がかけられてあった。 ベッドの脇には干物のように痩せた男が立っていた。彼は兀鷹のように眼をぎょ …
著者
小酒井不木
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「サンデー毎日特別号」1927(昭和2)年1月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約11分(500文字/分)
朗読目安時間
約18分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
焦
(
こが
)
鳩尾
(
みずおち
)
頻
(
しきり
)
恰
(
あだか
)
傍
(
かたわら
)
拘
(
かかわ
)
雀
(
すずめ
)
迂闊
(
うかつ
)
許婚
(
いいなずけ
)
罹
(
かか
)
繃帯
(
ほうたい
)
痩
(
や
)
然
(
しか
)
灌腸
(
かんちょう
)
漲
(
みなぎ
)
拵
(
こしら
)
干物
(
ひもの
)
尤
(
もっと
)
完
(
まっと
)
孔
(
あな
)
委
(
くわ
)
女々
(
めめ
)
嚥
(
の
)
噤
(
つぐ
)
凡
(
およ
)
先刻
(
さっき
)
兀鷹
(
はげたか
)