“女々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めめ96.0%
めゝ4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葉子を確実に占領したという意識に裏書きされた木部は、今までおくびにも葉子に見せなかった女々めめしい弱点を露骨ろこつに現わし始めた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
相手の吉良を、討ち損じた事だけは、遺恨いこんに存ずるが、かくなる上は、もはや女々めめしい振舞はいたさぬ。お気づかいなく、お放し下さい
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そも一秒時毎に、なれと遠ざかりまさるなりなど、吾れながら日頃の雄々しき心はせて、を産みてよりは、世の常の婦人よりも一層ひとしほ女々めゝしうなりしぞかし。
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)
おことこゝろさへかはらずば、女々めゝしい臆病心おくびゃうごゝろために、敢行してのくる勇氣ゆうきさへゆるまなんだら、此度このたび耻辱はぢのがれられうぞ。