“女々:めめ” の例文
“女々:めめ”を含む作品の著者(上位)作品数
吉川英治20
有島武郎3
中里介山3
幸田露伴2
ロマン・ロラン2
“女々:めめ”を含む作品のジャンル比率
哲学 > 倫理学・道徳 > 人生訓・教訓12.5%
文学 > フランス文学 > 小説 物語3.8%
哲学 > 東洋思想 > 日本思想1.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
もし感情にしていやしい女々めめしいものであれば、することなすこと小さくなって、偉大なる思想さえも、小感情のために
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
しかし、この勇士たちは女々めめしいことが大嫌いだから、関さんは、涙をかくして、やはり威張った様子をして、大声で命令した。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
同時に、心頭に燃えるほどだった彼らの怒りも、女々めめしい灰になってしまったらしい。誰あって、小次郎の後ろ姿へ向って、
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
加世子たちに対する気持も、ほんの凡夫の女々めめしい愛情で、自分で考えているほど痛切な悩みがあるとも思えなかった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
歌っているうちに、声がふるえ涙がほおを伝わった。女々めめしいぞとみずかしかりながら、どうしようもなかった。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
併し、この女々めめしい繰り言とも見えるものが、実は世にも恐ろしい復讐への第一歩だろうとは誰が想像し得ただろう。
恐ろしき錯誤 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「まア、待つて」と云ふ聲がして、自分の袂が引ツ張られたが、今や加集に語つた言葉に免じても女々めめしく再び坐りも出來ない氣がして、
(信長の子だ、織田信長の子ではないか。三位中将信忠ともあるものが、女々めめしくいているときではない)
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
葉子を確実に占領したという意識に裏書きされた木部は、今までおくびにも葉子に見せなかった女々めめしい弱点を露骨ろこつに現わし始めた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
過ぎ去った様々の不幸を女々めめしく悔やんだり、意気地のない今の境遇に愛想をつかすのもこの頃の事である。
やもり物語 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
『では……では何日いつか——』と、平四郎の声の方が、ふるえを帯びて、むしろ彼女よりは、女々めめしく聞えるほど甲走かんばしった。
夏虫行燈 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(彼。すこしも、今日の旅を楽しんでおらぬ。富士に対しても何の興もないらしい。法養寺のことを、まだくよくよしておるな。女々めめしいやつ)
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
詩人平素独りあじわい誇る処のかの追憶夢想の情とても詩興なければいたずら女々めめしき愚痴ぐちとなり悔恨の種となるに過ぎまい。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
胸をかきむしられるような女々めめしい己の気持が羨望せんぼうではないかと、李陵は極度におそれた。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
女々めめしいぞ、弟宮おとみやいいを食べながら涙を垂れるとは、何事かよ。女の腐ッたような」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
折々、登城しては、その劉表に向って、天下の機微や風雲を語ってみても、こんな女々めめしい愚痴ばかり聞かされるので、玄徳もひそかに見限っていた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
男子はそのくらいの勇気がなくてはならぬ、女々めめしい小慈小仁に捉われているようでは大事は成せぬ
半音にして了解する人々に向かって、男子に向かって、幼稚な誇張や女々めめしい激情なしに、一つの眼つきで、一つの深い言葉で、話しかけることにある。
「——そんな女々めめしい、卑怯未練な兄貴の言葉を、いくら病中とはいえ、素直に聞いていられるか」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兎に角わたしはのあたりに、わたしと少しも変らない父を見たのでございますから、女々めめしい、……その癖おごそかな父を見たのでございますから。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
キャラコさんは女々めめしいことはきらいだから、宿のひとたちにもいいわけがましいことはひと言もいわないが、かなり肩身の狭い思いをして暮らしている。
キャラコさん:03 蘆と木笛 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
以上は母が今わのきわの遺言と心得候て必ず必ず女々めめしき挙動ふるまいあるべからず候
遺言 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
本来、毒殺は女々めめしい男のすることだが、君のような卑怯な男を殺すには、磨ぎすました短刀や男性的の武器たるピストルを用いるのは勿体ないと思ったのだ。
卑怯な毒殺 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
「悪うござりました。もう決して女々めめしい心はもちません。あしたの朝は、夜の明けぬうちにここを去りますから、どうかただ一晩だけお側において下さいまし」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「楊阜、なぜそんなに女々めめしく哭くのかえ。人間は最後にまことをあらわせばいいのです。生きているうちの毀誉褒貶きよほうへんなど心におかけでない」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
女々めめしいとか、意気地いくじなしにもれるが、僕のここに用いた女らしいというは善意にいたので、温和おんわ柔順じゅうじゅんの意味である。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
また維盛も、断ちきれない煩悩ぼんのうにもだえて、女々めめしいことばを繰返していた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
沼間夫人が、つい今までみなに自分の悪口をいっていたのだとすぐ気がついたが、そんな女々めめしい想像をしないのが自分の値打ちだと思って、気にしないことにした。
キャラコさん:01 社交室 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
——畜生め、昔の女熊坂は、死に際に、恋人の手にかかって、女々めめしく泣いて懺悔ざんげをしたかも知れねえが、このお初は、そんなたちとは丸っきり違うんだ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
北川にも行ってみようとは時々思うが、なんだか女々めめしいような気がしてよした。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
「軍師、わろうてくれ。女々めめしいとは知りながら、凡情いかんともなし難い」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さて常にわが広岡の姉上に逢わむとてくを、などさは女々めめしき振舞する。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一同の者は僕の女々めめしい醜態に接して唖然あぜんとした。何故なら僕は常々所有の物資に関してはおそらく恬淡てんたんげな高言を持って彼らに接していたからである。
吊籠と月光と (新字新仮名) / 牧野信一(著)
第一、士たるものにとって容貌の美醜なぞが何であろう——それは女々めめしい婦女子にのみ関することだという考えが、いつとはなしに心の底に根を張ってしまっていたのです。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
それは女々めめしき病弱なねた心から出る不具者かたわものの懐疑を駆逐するであろうが、雄々しき剛健な直き心の悩む健全な懐疑とは親しげに握手するのではなかろうか。
語られざる哲学 (新字新仮名) / 三木清(著)
従って彼は人性の奥底に「女々めめしきはかなさ」をさえも見いだすに至った。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
「又八さん、あなたは今、おれも男だと仰っしゃったではありませんか。恥を知らない男などへ、どうして女の心がうごきましょう。女の求めている男は、女々めめしくない男です」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「およそ士たるものが、この天地に生れて、仕える主を過つことは、それ自体すでに自己の不明というほかはない。この期に至って、なんの女々めめしい繰言くりごとを吐かんや」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「だから書けというのじゃ、あいそづかしの切れ状を。——それを見せて、兄が切ってやる。もし、わからぬことを、女々めめしゅう申して、らちがあかねば、最後の手もある」
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「けッ、女々めめしい声を出しやがる。病人を斬って逃げ出すような、ケチな盗ッ人ほど不愍ふびんなものはねえ。せめて、俺ぐらいにあやかるように、もう一度、生れ直して来い」
治郎吉格子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして近代文学という奴は仮面を脱げ、素面を見せよ、そんなことばかりわめいてけだして、女々めめしい毒念が方図もなくひろがって、罰が当ってしまったんだ、と仰有る。
けれども彼はすぐその心持を女々めめしいものとしてむちうった。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
そんな女々めめしい気分きぶんにはなれなかったそうでございます。
「つい、取乱しました。女々めめしい弟よと、お笑いくださいますな」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自分をあわれむともKを憐れむとも知れない哀情がこみ上げて、Kの手を取り上げてなでてみたい衝動を幾度も感じながら、女々めめしさを退けるようにむずかゆい手を腕の所で堅く組む。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)
——史上まれなる大軍をかかえながら、足下の態度は、腐った婦人のように女々めめしいのはどうしたものか。武門の名を惜しみ、身も男子たるを知るならば、出でていさぎよく決戦せずや。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なぜなら彼女は、いかにも雄々しいとともに女々めめしかった。
世の常の婦人よりも一層ひとしお女々めめしうなりしぞかし。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
がそれでも上に媚びて給料の一円もあげて貰いたいと女々めめしく勝手口から泣き込んで歎願に及んだ事は一度も無く、そんな事はいやしくも男子のする事では無いと一度も落胆はしなかった。
「さわぐな。こうなりゃ女々めめしい真似をする稲吉じゃねえ」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そんな女々めめしいかんがえはすこしも持っていません。
怪塔王 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それは女のする通りの所作に違ひないが、しかしその通りを男の青年がするのに、少しも男の格を崩し、また男の品位を塩垂しおたれさすやうな女々めめしいくぼみは見出みいだせなかつた。
過去世 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
「そうであった、伊那丸は女々めめしいやつのう……」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二人は哄笑こうしょうした。実際、半兵衛重治を失ってからの秀吉は、一時ぼんやりしていた。女々めめしいほど、何かにつけて半兵衛の思い出をよく語るのである。まして、ある折には、こうまでにいった。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いや、そう女々めめしい考えを起してはならぬ。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「ばか、敵前でなにを女々めめしく泣くか」
怪塔王 (新字新仮名) / 海野十三(著)
航海中当直のなど、まっ黒き空に金剛石をまき散らしたるような南天を仰ぎて、ひとり艦橋の上に立つ時は、何とも言い難き感が起こりて、浪さんの姿が目さきにちらちらいたし(女々めめしと笑いたもうな)候。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「それを女々めめしいとは思わんのか。」
次郎物語:04 第四部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
「あんまいじゃッて、もうあとまついじゃなッか。あっちも承知して、きれいに引き取ったあとの事じゃ。この上どうすッかい。女々めめしか事をしなはッと、親の恥ばッかいか、おまえの男が立つまいが」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
二十年のむかし、御機嫌ごきげんよろしゅうと言葉じり力なく送られし時、跡ふりむきて今一言ひとことかわしたかりしを邪見に唇囓切かみしめ女々めめしからぬふりたがためにかよそお
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
さらば今一度元気を鼓舞して、三児を健全に養育してこそ、妾の責任も全く、良人の愛にむくゆるの道も立てと、自ら大いに悔悟かいごして、女々めめしかりし心恥かしく、ひたすらに身の健康を祈りて、療養怠りなかりしに
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
(てッ、女々めめしい野郎だ)
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
女々めめしいこと。何でおじゃる。思い出しても二方(新田義宗にッたよしむね義興よしおき)の御手並み、さぞな高氏たかうじづらも身戦みぶるいをしたろうぞ。あの石浜で追い詰められた時いとう見苦しくあッてじゃ」
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
彼は、女々めめしく郷里の母を想い出し、また、思うともなくい鴻芙蓉こうふようの麗しい眉や眼などを、人知れず胸の奥所おくがに描いたりして、なんとなく士気の沮喪そそうした軍旅の虚無きょむと不平をなぐさめていた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
女々めめしい言い訳を」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
労働を卑しみ、無学を羞じて、世をはかなみ、身をかねるというような女々めめしい態度から小さいながら、弱いながらも胸の焔を吐いて、冷たい社会よのなかきつくしてやろうというような男々おおしい考えも湧いて来た。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
「十人二十人生贄にする位当り前とは何を申されるぞ。悪を懲らすに悪を以てするとは下々の下じゃ。隆光いち人斃すの要あらば正々堂々とその事、上様に上申したらよろしかろうぞ。主水之介ならばそのような女々めめしいこと致しませぬわ!」
今更らしく死んだ人を悲しむのでもなく妹の不幸を女々めめしく悔やむのでもないが、朝に晩に絶間のない煩いに追われて固く乾いた胸の中が今日の小春の日影に解けて流れるように、何という意味のない悲哀の影がゆるんだ平一の心の奥底に動くのであった。
障子の落書 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
一婦人いっぷじんのために心を労していつまで泣こうかと思い返して、女々めめしい心を捨ててしきりに男児おとこがって諦めてしまった。しかしとしっても月が経っても、どういうものか忘れられない。別れた頃の苦しさは次第次第に忘れたが
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「そなたも豪雄弾正太夫殿の血統を受けた身であるからは父上に似てこころたけ女々めめしい振舞いあるまいと思えば、云いにくい事ではあるけれど市之丞殿のお身の上を明白あからさまにお聞かせ致しましょうぞ。まことは神保市之丞殿は土牢の中で殺害され……」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
『官衣着用のそれがしを、膝に組み敷かれては、かみ不遜ふそんでござろう。将軍家に対して、怨みをいだく者ではござらぬ。相手の吉良を、討ち損じた事だけは、遺恨いこんに存ずるが、かくなる上は、もはや女々めめしい振舞はいたさぬ。お気づかいなく、お放し下さい』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これから奥にはまだ、黄金こがね花咲くといわれるところに、伊達だてを誇る都もあるし、蝦夷松前えぞまつまえといっても、名もなき漁船商船でさえが、常路の如く往来をしているこの際に、白雲ほどの豪傑が、ホッと息をついて、「遠くも来つるものかな」は女々めめしいではないか。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
く水は再びかえらず、魯陽ろようほこは落日を招きかえしぬと聞きたれど、何人も死者を泉下より呼起よびおこすべきすべを知らぬかぎりは、われも徒爾いたずらに帰らぬ人を慕うの女々めめしく愚痴なるを知る、知ってなお慕うは自然のじょうなり。
父の墓 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「おお、君理か。きょうも一日暮れてしまった。山野を狩りして何になろう……。わしは毎日むなしくこういう日を過しているのが、天地にすまない気がするのだ。一日として、それを心に詫びない日はない、いたずらに、慕郷ぼきょうの情にとらわれて、女々めめしくいているわけではないよ」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それが女々めめしいと申すものよ。さまで父恋しくば、おもとは御父ぎみの膝を慕うて、奈良へ落ちてゆくがいい。——この護良もりながは、一時いずこへなと身を潜めて、再挙を計ろう。そして天皇の御本軍をたすけ、日の昇る勢いをみるならば、ここの山門大衆など、招かずとも、帰服して来るは知れたことだ」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
女々めめしいからよ。君前くんぜんであのざまは何のことかい。なぜ泣いたか殿はお気付き遊ばしておられるぞ。あの時も意味ありげに仰有おっしゃった筈じゃ。乱世ともならば月を眺めて泣く若侍もひとりや二人は出て参ろうわとおおせあった謎のようなあの御言葉だけでも分る筈じゃ。たしかにもう御気付きなされたぞ」
十万石の怪談 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
けれど、あちらのいけにきているがんたのんで、いうのには、どうかもうすこし、元気げんきよくいていてくれ、あんなほおじろとか、うぐいすとかいうような、人間にんげんのおもちゃにされるような、女々めめしい、虚栄心きょえいしんつよ小鳥ことりどもが、いばりすのは、しゃくだというのだ……。
風と木 からすときつね (新字新仮名) / 小川未明(著)