“高氏”の読み方と例文
読み方割合
たかうじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伊吹いぶきでは、道誉どうよが、加盟のあかしにと、自己の兵二百を加勢にさし出していたし、そこの難関をこえてからの高氏たかうじは、まったく、何の屈託もなさそうに見えた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
女々めめしいこと。何でおじゃる。思い出しても二方(新田義宗にッたよしむね義興よしおき)の御手並み、さぞな高氏たかうじづらも身戦みぶるいをしたろうぞ。あの石浜で追い詰められた時いとう見苦しくあッてじゃ」
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
「申しおくれました。——下野国しもつけ足利ノ庄のじゅう貞氏さだうじの次男、足利又太郎高氏たかうじといいまする。十五で元服の折、治部大輔じぶのたゆう、従五位下をいただきましたが、何もわからぬ田舎者で」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)