“たかうじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
尊氏78.9%
高氏21.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西郷の功大なりといえども、かれ一人でこの時代を代表すること秀吉の如く、家康の如く、尊氏たかうじの如くありはしない。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しかるに忽ち足利尊氏たかうじ、反骨を抱いて虎視眈々こしたんたん、とうとう機を見てそむき去り、ふたたび乱世戦国となったが、尊氏の最も恐れたのは、この書倶係震卦教ぐけいしんけきょうだ。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「申しおくれました。——下野国しもつけ足利ノ庄のじゅう貞氏さだうじの次男、足利又太郎高氏たかうじといいまする。十五で元服の折、治部大輔じぶのたゆう、従五位下をいただきましたが、何もわからぬ田舎者で」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いや、ここは仕方がない。がまんのしどころだ。高氏たかうじに乗ってはなるまい」