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『恐ろしき錯誤』
ふりがな文庫
『
恐ろしき錯誤
(
おそろしきさくご
)
』
「勝ったぞ、勝ったぞ、勝ったぞ……」 北川氏の頭の中には、勝ったという意識だけが、風車の様に旋転していた。他のことは何も思わなかった。 彼は今、どこを歩いているのやら、どこへ行こうとしているのやら、まるで知らなかった。第一、歩いているという …
著者
江戸川乱歩
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新青年」博文館、1923(大正12)年11月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約47分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間18分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
往
(
き
)
自
(
みず
)
仮令
(
よし
)
怖
(
こ
)
勝
(
かち
)
下
(
もと
)
分
(
ぶ
)
湿
(
うるお
)
矢張
(
やっぱ
)
而
(
し
)
仰
(
おお
)
堪
(
こら
)
嫁
(
か
)
度
(
た
)
手酌
(
てしゃく
)
斯如
(
かくのごとく
)
猶更
(
なおさ
)
丈
(
だ
)
仮令
(
たとえ
)
何故
(
なにゆえ
)
俯伏
(
うっぷ
)
其辺
(
そのへん
)
兼
(
か
)
凝然
(
じっ
)
嘗
(
かつ
)
宛
(
ずつ
)
投出
(
ほうりだ
)
暫
(
しば
)
来
(
き
)
様
(
よう
)
止
(
よ
)
洩
(
もら
)
渦巻
(
うずまき
)
為
(
ため
)
疑
(
うたがい
)
眠
(
ね
)
眩
(
くら
)
考
(
かんがえ
)
肯
(
うなず
)
言
(
ごと
)
言及
(
いいおよ
)
許
(
ばか
)
賜
(
たまもの
)
酷
(
むご
)
鈍色
(
にぶいろ
)
闌
(
たけなわ
)
鳶口
(
とびくち
)
一埒
(
いちらつ
)
一寸
(
ちょっと
)
不図
(
ふと
)
乍
(
なが
)
乳母
(
うば
)
了
(
しま
)
互
(
たがい
)
些細
(
ささい
)
令閨
(
れいけい
)
仰有
(
おっしゃ
)
佇
(
たたず
)
併
(
しか
)
俄然
(
がぜん
)
倦怠
(
けんたい
)
傍目
(
わきめ
)
先
(
ま
)
兎
(
と
)
冒
(
おか
)
創見
(
そうけん
)
北川
(
きたがわ
)
半鐘
(
はんしょう
)
却
(
かえ
)
反芻
(
はんすう
)
叛
(
そむ
)
叫声
(
さけびごえ
)
可成
(
かなり
)
台詞
(
せりふ
)
周章
(
あわ
)
呶鳴
(
どな
)
咽
(
むせ
)
喚
(
わめ
)
嘔
(
は
)
嘗
(
な
)
噛
(
か
)
囁
(
ささや
)
夜
(
よ
)
太鼓
(
たいこ
)
夫
(
それ
)
夫々
(
それぞれ
)
女々
(
めめ
)
妙子
(
たえこ
)
嫉視
(
しっし
)
宜
(
よろ
)
家
(
うち
)
対手
(
あいて
)
小町
(
こまち
)
就中
(
なかんずく
)
常談
(
じょうだん
)
幽
(
かす
)
底翳
(
そこひ
)
彷徨
(
さまよ
)
彼奴
(
あいつ
)
彼方
(
かなた
)