“傍目”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わきめ78.4%
はため18.6%
よそめ2.0%
おかめ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はアブに気がついたほど、まだ余裕があったが、アブの方では、人間などに傍目わきめも触れず、無念無想に花の蜜の甘美に酔っている。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
この両人ふたりが卒然とまじわりていしてから、傍目はためにも不審と思われるくらい昵懇じっこん間柄あいだがらとなった。運命は大島おおしまの表と秩父ちちぶの裏とを縫い合せる。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
御本人、そうとも口へ出して言われませなんだが、それから何んとなくふさぎ込むのが、傍目よそめにも見えたであります。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
俗に、傍目おかめもくというではありませんか。第三者として傍観しておれば、孔明軍師がきょうまでのあいだに、漢中の張魯にたいして、どんな手だてを打っておるかは、楽屋から舞台を
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)