“傍杖”の読み方と例文
読み方割合
そばづえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「わしも、傍杖そばづえくって、こんなむさい所へちてしまったので、見もせなんだが、跫音はたしかに、あっちへ遠のいて行った」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
亜米利加アメリカの排日案通過が反動団体のヤッキ運動となって、その傍杖そばづえが帝国ホテルのダンス場の剣舞隊闖入となった。
たかが山家やまがの恋である。男女の痴話の傍杖そばづえより、今は、高きそら、広き世を持つ、学士榊三吉も、むかし、一高で骨を鍛えた向陵の健児の意気は衰えず
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)