“昵懇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じっこん81.5%
なじみ7.6%
ちかづき3.3%
ぢつこん3.3%
じつこん2.2%
ちか1.1%
なじ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この両人ふたりが卒然とまじわりていしてから、傍目はためにも不審と思われるくらい昵懇じっこん間柄あいだがらとなった。運命は大島おおしまの表と秩父ちちぶの裏とを縫い合せる。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
昵懇なじみになると面倒だからといつて同じ女を滅多に二度とばないのを自慢にしてゐる位だから京都に飽いたといふのに無理も無いが
数多い故人の昵懇ちかづきのなかで、鴻池こうのいけH氏のみは、よく侯爵に対する手心を知つてゐて、滅多に疳癪玉をはじけさせなかつた。
それは約束の時間に米兵とふためだつた。或ひは昵懇ぢつこんな兵隊から金をいたぶるためでもあつたらう。
老残 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
お靜とお通は昔水茶屋に居る頃の朋輩ほうばいで、わけても昵懇じつこんの間柄だつたのです。
亀の方でもまたすつかり婆さんに昵懇なじんで、婆さんが池のふちへ出て来てその名前を呼ぶと