“御昵懇”の読み方と例文
読み方割合
ごじっこん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「先日、伊勢どのから足を運ばれて、もう御昵懇ごじっこんのあいだだから、何も御遠慮には及びますまい。——御自身、おはなしなされてはどうです」
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
前々から、あなたとは御昵懇ごじっこんに願いたいと考えて居りました。縁戚えんせきになれば、この上ないとよろこんでいたとですが、破談になったからというて、無縁になるのは、残念至極です。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
「何さまこれァ大きにそうかも知れぬ。先生と遠山様とおやまさまとは堺町さかいちょうあたりではその昔随分御昵懇ごじっこんであったとかいう事だから、その時分じぶんのお話にいろいろ花が咲いているのかも知れませぬ。」
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)