“御懇情”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごこんじやう50.0%
ごこんじょう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
於其元そのもとにおかれ御懇情ごこんじやうだん、生々世々忝奉存候、我等儀、年罷寄としまかりより、人中へ可罷出まかりでるべき様子無御座、兵法も不成罷体まかりならざるていニ御座候、哀れ今一度、御意度得存候、然者、此与右衛門ト申者、我等数年
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御懇情ごこんじやうはもとよりでございますが、あなたは保勝会ほしようくわい代表だいへうなすつて、みづうみ景勝けいしよう顕揚けんようのために、御尽力ごじんりよくをなすつたので、わたしが、日日社にちにちしやより旅費りよひ頂戴ちやうだいおよんで、遥々はる/″\出向でむきましたのも
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かねがね御懇情ごこんじょうこうむったが、年取った親もあることとて、どうも思召しどおりになるわけに行かない。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
人まじわりもつつしまねばならぬ身、ことさら芸道大切に、これまでとて、女性の肌にもふれておりませぬで、その御懇情ごこんじょうだけは、平にお忘れ下さるよう、申し上げたことでござります。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)