“御懇意”の読み方と例文
読み方割合
ごこんい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今度私が此処ここに現われたのは安倍能成あべよししげという——これも偉い人で、やはり私の教えた人でありますが——その人が何でも弁論部の方と御懇意ごこんいだというので
模倣と独立 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
聞いたものはみな無念に思い、三河以来、御懇意ごこんいをねがった譜代の家来も、一朝にしてかような取扱いを受けるのかと、行末をはかなんでおいとまを願うものが出てきた。
鈴木主水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
あらをりに見染て箇樣々々かやう/\息子せがれが寢言兩親がことより自己おのれが來りたれどたゞ一向ひとむきにも言入かね實は斯々かく/\はからひて御懇意ごこんいになり此話しを言出したりといと事實じじつを明してのべたるに主個あるじはた横手よこて
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)