“御懇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごねんごろ40.0%
ごねんご20.0%
おねんごろ10.0%
ぎょこん10.0%
ごこん10.0%
ごねむごろ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この邸町、御宅の処で、迷いに迷いました、路を尋ねて、お優しく御懇ごねんごろに、貴女にお導きを頂いた老耄でござるわよ。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
又親共の横死の折には御懇ごねんごろなる御葬式ごそうしきで、これ/\とくわしく万年町から聞きましたが、何とももってお礼の申し上げようはありません、千万忝うございまする
『よろしゅうござる。役目の事故、御回向ごえこういたしませぬ。後々あとあと御懇おねんごろに』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御懇ぎょこん御意ぎょい、委細心得申した。あすにも参内さんだいして、万事よろしゅう執奏しっそうの儀を……」
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
御懇ごこんの御意で喜一郎富彌は落涙らくるい致しました。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
(いんえ御懇ごねむごろにはおよびましねえ。しつ!、)と荒縄あらなはつなく。あを蘆毛あしげ裸馬はだかうまたくましいが、たてがみうすおすぢやわい。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)