“遥々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はるばる89.4%
はる/″\5.9%
ようよう2.4%
えうえう1.2%
はろ/″\1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ここは寝室ではございませんか。遥々はるばる参られた里のお客様を、このような所へお通しするとは、何んという失礼でございましょう」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
さかづきをさめるなり汽車きしやつていへ夫婦ふうふ身体からだは、人間にんげんだかてふだか区別くべつかない。遥々はる/″\た、とはれてはなんとももつきまりわるい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
二十九年と七カ月の歳月としつきを費やし遥々ようよう万里の波濤はとうを越えて漂着したこの一個の函をめぐって、今や世界学者の論争は白熱化しているということが、同じくこの外電によって報じられている。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
前路遠くして、わが行く道、なほ遥々えうえうたり。
筬の音 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
思見おもひみる、磐梯山ばんだいさんけむりは、くもめて、やみ蓬々おどろ/\しけれど、だいなる猪苗代ゐなはしろみづうみうつつて、とほ若松わかまつみやこうかゞはれて、そこに、東山温泉ひがしやまおんせんなまめいた窓々まど/\ともしべにながすのが遥々はろ/″\のぞかれる。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)