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『筬の音』
ふりがな文庫
『
筬の音
(
おさのおと
)
』
わが車は、とある村に入りぬ。 軒ごとに吊りほせるかけ菜の、あるかなきかの風にゆらめきて、鶏のこゑ、長閑にきこゆ。 轍におこる塵かろく舞ひ、藪ぎはの緋桃の花、ほろり/\散る。高安の春、いま闌なり。 いつしか、村をはなれつ。から/\と軋り行く輞 …
著者
折口信夫
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
羞恥
(
ひとみしり
)
遥々
(
えうえう
)
恋
(
こひ
)
輞
(
おほわ
)
陸稲
(
をかぼ
)
主
(
ぬし
)
千塚
(
ちづか
)
平群
(
へぐり
)
把
(
と
)
斎瓮
(
いはひべ
)
極尾
(
はつを
)
淵
(
ふち
)