“陸稲”のいろいろな読み方と例文
旧字:陸稻
読み方割合
おかぼ50.0%
をかぼ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
陸稲おかぼの粗悪な餅はいつまでもやわらかで伸びるものですが、安値な大福餅が夜になっても固くならないのは道理なのです。
甘藷さつまつるもかえさねばならぬ。陸稲おかぼきびひえ、大豆の中耕ちゅうこうもしなければならぬ。二番茶にばんちゃまねばならぬ。お屋敷にしかられるので、東京の下肥しもごえひきにも行かねばならぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
山畠の陸稲をかぼの、方一反、波うちかへすが中に交りて、大きなる柿の木の枝もとをゝに実りたるが、折からの入日をうけて立ちたる。
筬の音 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
かりしほと麦は刈られぬ。刈麦の穂麦は伏せて、畝竝うねなみにさららと置きぬ。麦刈ればそよぐさみどり、うねにすでに伸びつる陸稲をかぼならしも。
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)